6 ◯委員長(梅田幸広) この際,陳述人に申し上げます。陳述人におかれましては,住所・氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。
それでは,櫻井さん,どうぞ。
7 ◯陳情者 おはようございます。神戸市東灘区本山北町6-16-6,櫻井幡雄。本陳情を行った,すま・はまの会の世話人です。陳情代表者の代理として口頭陳述の機会を与えていただきましたことに感謝いたします。
この種の陳情を行うのは,昨年6月,本年3月,そして今回と合計3回になるわけですが,前回の当
委員会質疑内容は,お手元に別途配付された添付資料1に掲載されているとおりです。
なお,今回,これまでの経過とですね,それから調査結果等に基づいた陳情だということで,資料1から5までの文書を用意させていただいております。結果──先ほどの陳情の結果は,資料2の打ち切りでしたが,おおむね私どもの指摘したふぐあいや疑問に対し,当局なりに問題意識をもって善処する旨ご答弁いただき,議会としても理由の中で,今後とも関係機関との連絡を密にして指導を徹底していくことが当局から表明されたと述べています。
問題はその後,具体的にどう対処しているか,本当に目に見える形で実効性のある管理業務へと転換できたかどうかです。私どもは毎月,原則として毎月第2日曜に例会を開き,これに先立って,一ノ谷川河口周辺と,それより西の海岸で漂着ごみの収集・清掃などを行っていますが,さらに前後して須磨海岸全域の現況をさまざまな角度からチェックする調査・観察を続けてきました。
車両乗り入れ状況調査もその1つで,添付資料3に記載されていない車両を集計し,調査対象となった総車両台数に占める比率を算出しています。あわせて通行許可証の掲示の有無,駐車場所の反復度合いなどもデータ化し,1から3の事実を確認しました。車両以外にも
水上オートバイの搬入方法,たき火の燃えかすや廃車,バッテリー,燃料オイルなど,砂浜を汚したり,海浜利用者を危険にさらすおそれのあるものの放置状況,さらには不法占用の実態など,市民の安全で快適な海浜利用を阻害する原因が毎月ふえているのか減っているのかをデータに基づいて調べておるわけです。適宜,資料4,5のような写真撮影も行っています。
百聞は一見にしかず,現地を見て回れば,よくおわかりいただけるのですが,本日はその一部をこのように四つ切りの大きさで拡大して持参しました。差し支えなければ,ご回覧いただきたいと思います。最近は6月15日に実施しました。これまでの記録は,こうしてファイル化して,少なくとも当局よりは詳細に,具体的に現地の状況を把握した上で検討する限り,この春以来,現地事情は好転しつつある兆しはございません。
また,本陳情の後段で
水上オートバイ絡みの事件・事故を取り上げていますが,私どもが海岸環境保全の活動を開始したころから徐々にふえ始め,利用者の増加とともにルール軽視ないし無視の傾向が強まっているように思えてなりません。近年,海岸法が改正され,防災,環境,利用の観点から,海岸行政のあり方が見直されるようになっているとはいえ,
水上オートバイはじめ,各種
マリンレジャーの普及のテンポに即応し,関連法規,利用ルールなどの整備と周知が進んでいるとは思えず,お互い身勝手な解釈に走りがちで,時折,深刻なトラブルを招いています。滋賀県がいち早く条例化し,話題になりましたが,神戸市もこの点の立ちおくれは否めず,基本的な
須磨海岸利用ルールを共有していくための取り組みが緊要になっています。
この陳述の後,局長報告の中で,恐らく7月3日からの海開きに向け,臨時乗入許可車両に対するシールの交付や週末の監視活動の強化など,幾つかの点で改善策を図っていくことなどが披露されることだと思いますが,
車両出入りゲートの運用に象徴されるように,一部の利害関係者にほとんど丸投げしているような状態では,
海岸管理業務の実など上がるはずがありません。よく言えば民間活用,しかし,ていのいい責任回避です。万が一,あいまい,
もたれ合い状況の中で,大蔵海岸のような事故が起これば,予測し得る中での事故ということで,神戸市の管理責任が大きく問われることになります。
運用のレベルでのあいまいさ,身勝手さが克服されない限り,違法・不当な行為を減らすことは難しいものと思われます。ルールを守れと言う前に,何がルールなのかをそれぞれの立場で,具体的には海岸管理行政の担当職員のみならず,漁業従事者,遊漁船業者と乗客,海の家関係者,
マリンレジャー関連業者と
マリンレジャー愛好者,近隣住民,それに広範な市民との間でそれぞれ明確にし,ルール遵守のための
コンセンサスづくりをしていく必要があります。この夏だけの例外的な特別な対応にとどめず,通年の
海岸管理業務が適正かつ厳格に実施されるよう,議会としても特段のご配慮をお願いしたいと思います。
きょう,写真を持ってきております。前回もお示ししましたけれども,海岸の中に車を持ち込んで
水上オートバイを──要するになぎさ際で動かすために,ぎりぎりまで海岸の中に自動車を入れてるわけですね。これはまた別の場所ですけれども,工事現場かのような印象ですけれども,実際には,これ海岸の中なわけです。資材置き場になっている現状があるわけですね。これは完全な不法占用の状態が続いておるわけです。これがつい最近の事象じゃなくて,ずっと今まであるわけですね。やはりこういう
海岸管理業務の実態というのが現実に現地でございます。具体的な事例を示して,そのことについて当否をどういうふうにしていけばいいのかということで,個別の議論をやはりしていかないといけないと私たちは思っております。ぜひ,趣旨の確認ということだけじゃなくて,場に即してですね,具体的な対応をきめ細かくしていかないと,大きな事故が起こっては遅いんです。ぜひ,そういうことにならないようにご配慮をいただきたいと思います。
以上で終わります。よろしくお願いいたします。
8 ◯委員長(梅田幸広) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。
それでは,事業概要,議案1件,陳情1件及び報告1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。局長,着席したままで結構です。
9 ◯小柴
みなと総局長 みなと総局長の小柴でございます。よろしくお願いいたします。
それでは,平成15年度みなと総局の事業概要,第45
号議案地方自治法第 242条の2第1項第4号の規定による訴訟に係る費用の負担の件,陳情第14
号須磨海岸管理業務の適正化を求める陳情及び報告1件につきましてご説明申し上げます。
初めに,平成15年度みなと総局の事業概要につきましてご説明申し上げます。お手元の平成15年度事業概要をお開きください。
神戸市では,震災復興の総括・検証を行い,2005年の目標年次に向けて復興計画に取り組んでいるところでありますが,日本経済の深刻な不況の影響もあり,神戸はいまだ完全復興と言える状況には至っておりません。一方で,我が国をめぐる産業・貿易構造は,ボーダレス化,グローバリゼーションがますます進展し,国内外における都市間競争が激しさを増しております。
こうした中で,一日も早く復興をなし遂げ,
国際都市神戸の新たな飛躍に向けて,21世紀の神戸の礎を築き,安心して元気に暮らせるまちの実現のため,みなと総局では,時代に対応した港の整備,管理・運営,利用促進を図る港湾事業,市民生活の安全の確保等を図る海岸事業,新たな交通基盤となる神戸空港の推進を図る
空港整備事業,都市基盤充実のための産業団地や住宅団地の供給を行う新
都市整備事業,この4つの事業に取り組んでおります。
1ページをお開きください。
みなと総局の組織でございます。みなと総局は,経営部,振興部,空港整備室,技術本部,
西神整備事務所の合計14課,4事業所, 413名をもって構成しております。
また,10ページにございますとおり,港の利用促進に取り組むため,
神戸港ポートセールスチームを結成しております。
15ページをお開きください。
主要事業の概要でございます。まず,魅力あふれる元気なまちづくりのための総合的な取り組みといたしまして,港湾事業,
空港整備事業,新
都市整備事業において総合的に取り組んでおります3つの事業につきましてご説明いたします。
初めに,
神戸経済活性化のための新たな誘致の推進でございますが,庁内体制を強化するとともに,前年度から登用した民間人材と一体となって,その豊富な営業経験やネットワーク,人脈を最大限に活用した誘致活動を行ってまいります。
ポートセールスの推進につきましては,民間から来ていただいた職員と市・神戸港埠頭公社,神戸港振興協会の職員により結成いたしました
神戸港ポートセールスチームにより,貨物・船社・航路の誘致活動を行ってまいります。
次に,
エアポートセールスの推進につきましては,兵庫県・神戸市・
神戸商工会議所で設置しております
神戸空港整備推進協議会内の
エアポートセールスチームのもとで,
エアライン関連企業を個別訪問し,情報提供や企業ニーズを把握するとともに,旅客・貨物及び航空関連・臨空産業の誘致活動を行ってまいります。
企業誘致の推進につきましては,海・空・陸の交通の拠点として,利便性の高い立地条件を備えたビジネスの好適地である
ポートアイランド第2期や,神戸空港島,
神戸複合産業団地等への企業誘致を推進してまいります。
なお,16ページと17ページには,これまでに実施しております企業誘致の促進策と平成14年度の誘致状況をまとめておりますので,後ほどごらんください。
18ページをお開きください。
神戸空港事業の推進でございます。神戸空港は,神戸市及びその周辺地域の航空利用者の利便を図る都市基盤として,
ポートアイランドの南,約3キロメートルの海上に 272ヘクタールの空港島を造成し, 2,500メートルの滑走路を1本整備するもので,空港施設用地の購入及び滑走路やエプロン等の整備を行う
空港整備事業,空港島の造成及び供給処理施設,連絡橋等の整備を行う
臨海土地造成事業,係留施設等の整備を行う
港湾整備事業により総合的に事業を進めており,平成17年度の開港を予定しております。本年度は引き続き埋立工事を行い,連絡橋や係留施設の整備を進めてまいります。また,滑走路や誘導路部分の整備工事,照明施設の設計などを行ってまいります。さらに,エアライン及び航空関連産業の誘致などの
エアポートセールスに取り組むとともに,積極的な広報活動を行ってまいります。
21ページをお開きください。
ポートアイランド事業の推進でございます。
ポートアイランド第2期につきましては,国際化・情報化など,新たな時代のニーズに対応した港湾施設の整備や
港湾物流機能用地,既存産業の振興や高度先端産業の集積を図る都市機能用地のほか,多目的に利用できる緑地の確保を図り,
医療産業都市構想などの
各種プロジェクトを核としたまちづくりを進めるともに,
ポートアイランドや建設中の神戸空港と連携する一体的な都市空間の形成を目指してまいります。
本年4月現在,外資系企業などの神戸でのビジネス展開を支援する
神戸国際ビジネスセンターには,国内外の企業40社が入居しております。
さらに,
神戸エンタープライズゾーン条例も活用しながら,
パイロットエンタープライズゾーンの設定をはじめ,賃貸料の減額制度を含めた普通借地・定期借地制度や土地代金の
長期分割納入制度といった
インセンティブ策を講じるとともに,港湾関連用地においては,輸入卸売・大
規模小売業誘致ゾーン及び
輸出入型製造業誘致ゾーンの特別ゾーンを設定しており,引き続き多様な企業の誘致に取り組んでまいります。
22ページにございますように,企業の進出状況につきましては,本年3月末現在で45社が進出を決定しており,うち35社が操業しております。
24ページをお開きください。
ポートアイランドにつきましては,港湾・住宅・国際交流等の各施設が複合的に機能する都市が完成しており,現在,1万 5,500人の方が生活しております。今後,新たな時代のニーズに対応するため,既存埠頭の利用転換や
都市機能ゾーンの活性化を進めてまいります。
右のページに参りましてPC-1から5の再開発事業につきましては,
都市再生緊急整備地域に指定され,コンテナバースから都市機能も含めた利用に転換することにより,
ポートアイランドの都市機能や
ポートアイランド第2期における物流機能並びに
医療産業都市構想などと連携し,人でにぎわう新しい
都市型ウオーターフロント空間を創出してまいります。
今後は,事業の見込みの立った部分から,諸手続を経て,段階的に事業者の選定手続を行い,本年度中の事業着手を目指してまいります。
27ページをお開きください。
港湾事業の概要でございます。まず,港湾管理者の業務でございますが,港湾管理者の行う業務は,港湾法等に定められており,港湾施設の建設及びこれらの施設を良好な状態に維持すること,港湾施設を管理運営し,有効活用することなどで,これらを円滑に行うため,税関,地方整備局,運輸監理部,海上保安部などと相互に協力して業務を行っております。
28ページと29ページには港湾施設の管理運営,港務サービスの提供につきまして,また,30ページには神戸港の施設概要をまとめております。
32ページをお開きください。
神戸港の活性化への取り組みでございます。平成13年度において,神戸港21世紀懇談会を設置し,神戸港の活性化を進めていくために,東西に広い神戸港を,
ポートアイランドから東の物流ゾーンと
ポートアイランドから西の親水ゾーンとの2つの地域に大きく分け,港湾空間の再構築を図っていくなどの基本になる考え方を取りまとめいたしました。
右のページに参りまして,
国際みなと経済特区でございますが,平成15年4月に特区第1号の認定を受け,各種の規制緩和を行うことによって民間活力を最大限引き出し,地域の特性に応じた活性化を図ってまいります。
次に,
スーパー中枢港湾でございますが,民間も含めた港湾コストの約3割の低減や,リードタイムの1日程度への短縮を図り,国際競争力を強化することを目指し,民間事業者や関係官公庁とともに具体的な検討を進めているところであり,今後,指定に向けて
育成プログラム作成などの取り組みを進めてまいります。
また,平成14年10月に,PC-1から5を含む
神戸ポートアイランド西地域が
都市再生特別措置法に基づく
都市再生緊急整備地域に指定されております。指定を受けたことにより,民間企業の力を最大限に活用しながら,神戸港の活性化及び都市の再生を図ってまいります。
34ページをお開きください。
神戸港の各地区・施設の概要でございます。まず,
東部臨海部地区でございます。
東部臨海部地区では,魅力ある水際空間を創出するとともに,当地区を港湾の防災拠点として位置づけ,整備を進めております。本年度は,周辺の進捗にあわせて引き続きハーバーウォークの整備を進めてまいります。
右のページに参りまして,中突堤周辺地区の再開発でございます。ハーバーランドから新港第1突堤に至る当該地区は,市街地に最も近接した
ウオーターフロントであり,また,経済・文化交流面において非常に高いポテンシャルを有する地区であることから,海と船に親しめる
都心ウオーターフロントの創造を基本テーマとして,それぞれの地域で,潤いとにぎわいのある親水空間として再開発を進めております。
37ページをお開きください。
フェニックス事業・
六甲アイランドでございます。
六甲アイランド南におきましては,広域的な廃棄物処理問題に貢献するため,
フェニックス事業を進めており,平成13年12月21日からは廃棄物の受け入れを開始しております。
38ページをお開きください。
長江流域との交易促進でございます。長江-神戸間の直航船の受入基地となる交易港区を指定しておりますが,本年度は
ポートアイランド第2期で多目的バースを整備してまいります。
右のページに参りまして,臨港交通体系の整備でございます。みなと総局では,これまでハーバーハイウェイや神戸港港島トンネルを整備してまいりましたが,本年度は神戸新
交通ポートアイランド線の中公園駅以北において複線化の関連整備を行うとともに,
新港東ふ頭連絡線では,新港東ふ埠から生田川右岸線までを結ぶ平面道路の整備を進めてまいります。
40ページと41ページには,その他の施設の概要をまとめてございます。
42ページをお開きください。
港湾サービスの向上と市民に親しまれる港づくりでございます。
港湾サービスの向上を図るため,神戸港
利用促進協議会において,一層の
港湾サービスの向上に必要な諸方策の検討を行っております。
神戸港のIT化でございますが,平成11年10月に全国に先駆けて
神戸港港湾管理者EDIシステムが稼働しており,平成14年1月からは,国レベルのシステム連携により,
ワンストップサービス機能が拡充されております。また,平成14年12月から平成15年3月にかけて,国土交通省の
港湾物流情報プラットホームの実証実験を行い,この結果をもとに,
全国標準プラットホームの設計等具体化に取り組んでおります。本年度は,神戸港
IT調査研究会を中心に,
プラットホームを活用した神戸港独自の情報サービス・コンテンツの調査研究も進めてまいります。
45ページでございますが,神戸港の競争力を維持・強化し,港勢拡大を図るため,これまでさまざまな
トータルコスト低減策を実施してまいりました。46ページにございますとおり,平成15年5月からは
港湾施設使用料の減額改定,また7月からは
摩耶大橋使用料の減免措置を実施するなど,
港湾サービスの向上に努めております。
一方,神戸港埠頭公社におきましても,平成14年1月より,
公社バース貸付料の減額等によるコスト低減策を実施しており,神戸港全体のサービス向上に努めているところでございます。
右のページに参りまして,国際交流の促進でございます。本年度も天津港・南京港との間で技術交流団の相互派遣を行うなど,世界の港と交流事業を行い,神戸港のPRと国際交流を進めてまいります。
続きまして,市民に親しまれる港づくりでございますが,本年度は7月19日から26日の8日間,第1回海フェスタを神戸で実施するとともに,これを核イベントとして神戸市内への集客を図るための
全国キャンペーンを展開してまいります。
48ページをお開きください。
客船誘致事業につきましては,クルーズ客船がより多く寄港するように,神戸港のPR活動等を行い,神戸港及び神戸観光の振興を図ってまいります。
右のページに参りまして,
港湾労働者等の福祉の増進でございます。
港湾労働者等に快適で働きやすい環境と憩いの場を提供するとともに,輸出革新に対応した教育訓練による人材づくりに対する支援等を行い,
港湾労働者福祉対策の強化・充実に努めてまいります。
50ページをお開きください。
海岸事業でございます。海岸管理者として高潮等による被害から海岸を防護し,市民の生命や財産を守るとともに,安全で快適な海岸環境の整備を図っております。
高潮対策事業では,本年度は
深江浜地区北側の胸壁の整備を完成させるとともに,遠矢浜地区の事業に着手し,現地測量・設計を行うとともに,ポンプ場等の補修を行ってまいります。
海岸管理事業では,約 473ヘクタールの海岸保全区域及び防潮堤や防潮鉄扉などの海岸保全施設の管理を行ってまいります。
右のページに参りまして,須磨海岸の管理及び海水浴場対策事業では,日常管理として,車両等の侵入を防ぐための進入路管理や海岸清掃等の美化対策を行います。さらに,海水浴シーズンには,汚濁防止,事故防止,進入車両対策,花火騒音防止などを引き続き実施いたします。なお,本年度は7月3日から8月17日まで海水浴場を開設いたします。
53ページをお開きください。
新
都市整備事業でございます。新
都市整備事業では,従来より,「住み」「働き」「学び」「憩う」という複合的な都市機能を備えたまちづくりを行い,住宅宅地の供給と経済基盤の強化を図るための産業用地の供給を計画的・継続的に実施してまいりました。
臨海部では,さきに主要事業の項目でご説明申し上げましたとおり,新たな産業の導入,雇用の創出,市街地企業の高度化の拠点として
ポートアイランド第2期事業及び21世紀の神戸の都市基盤として空港及び空港関連施設用地の埋立事業を推進してまいります。
内陸部では,引き続き安定した宅地の供給を行うため,西神住宅第2団地などの整備を行ってまいります。また,神戸複合産業団地では,産業構造の変化や多様化に弾力的に対応できる産業団地を目指してまいります。
54ページをお開きください。
安全・安心・快適な住宅団地の造成でございます。西神住宅団地は,西神地域の核としてその一体性を高めるために,新しい都市機能を充実させ,快適なニュータウンを形成しております。
右のページに参りまして,進捗状況でございますが,本年4月現在で5万 2,600人の方が生活しております。中央センター地区を中心に,プレンティ,西神戸医療センターなど西神地域の核となる施設が整備されております。本年度は宅地造成のほか,上下水道等の整備を引き続き行ってまいります。
56ページをお開きください。
西神住宅第2団地では,自然と暮らしの美しい調和をテーマに環境共生型のまちづくりを進めております。また,団地全体に地区計画制度を導入し,良好な居住環境と多様な都市施設が調和したまちづくりを行っております。
右のページに参りまして,進捗状況でございますが,本年4月現在で2万 2,700人の方が生活しております。さらに団地の東側に特定業務施設用地として設けられた神戸サイエンスパークでは7社が進出し,操業しております。本年度は宅地造成のほか,道路・公園・上下水道等の整備を引き続き行ってまいります。
58ページをお開きください。
神戸研究学園都市では,神戸の知的文化の核とするため,大学をはじめとする研究・教育施設と良好な環境の住宅地を一体的に整備しております。
右のページに参りまして,進捗状況でございますが,本年4月現在で1万 5,300人の方が生活しております。また,大学相互間や大学と地域住民との交流拠点であるユニティをはじめとして,市民・学生・研究者がともに憩う生活利便施設が整備されております。
60ページをお開きください。
ひよどり台第2期住宅団地では,都心近郊に位置する立地条件と団地周辺部の緑豊かな自然環境を生かして事業を進めており,本年度も宅地造成のほか,道路・上下水道等の整備を進めてまいります。右のページには,その他の住宅団地をまとめてございます。
62ページをお開きください。
産業経済基盤の強化のための工業団地及び流通業務団地の建設でございます。神戸複合産業団地は,流通系・工業系・研究開発系をあわせ持った新しいタイプの産業団地として整備を進めているものでございます。
右のページに参りまして,進捗状況でございますが,本年4月現在で44社が進出を決定しており,うち36社が操業しております。本年度は引き続き造成工事のほか,道路,下水道,公園等の基盤整備を進めるとともに,今後とも立地条件の優位性を生かし,
ポートアイランド第2期と同様に定期借地制度や土地代金の
長期分割納入制度などの
インセンティブ策を用いて,より一層の企業誘致に取り組んでまいります。
64ページから66ページにはその他の産業団地を,67ページには,その他の項目として環境にやさしいまちづくりと,既存会館・集会所のバリアフリー化についてまとめてございます。
なお,69ページ以降に平成15年度みなと総局予算を,また,77ページ以降に参考として,平成14年における神戸港の港勢,港湾計画の概要,みなと総局の沿革,事業箇所図を掲げておりますので,後ほどごらんください。
続きまして,第45
号議案地方自治法第 242条の2第1項第4号の規定による訴訟に係る費用の負担の件につきましてご説明申し上げます。
お手元の委員会資料の1ページをお開きください。
本件は,土地譲渡契約に基づく土地代金等の滞納損害賠償請求に関する住民訴訟の訴えが却下されたため,この訴訟に関して,被告であった元職員が負担することになった弁護士に支払う報酬を,地方自治法の規定に基づき本市が負担しようとするものであります。
本訴訟は,本市住民である原告らの請求は,その前提自体に誤りがあるなどとして,請求の一部を棄却し,それ以外の部分を却下する神戸地方裁判所の判決がありました。原告らは,大阪高等裁判所に控訴しましたが,同高裁は棄却する判決を言い渡し,原告らが上告しなかったため,同判決が確定したものであります。
続きまして,陳情第14
号須磨海岸管理業務の適正化を求める陳情につきましてご説明申し上げます。
陳情の第1点目にございます車両乗り入れ状況と対応についてでございますが,5月4日に調査しましたところ,無許可車両が4台,放置車両が9台ございました。また,釣り船の乗客車両は30台ありました。その後,放置車両9台を撤去いたしました。なお,6月28日の調査では,無許可車両は9台ございました。また,監視につきましては,4月から職員の巡回もふやしておりますが,今後も月1回程度調査を行うなど,適正な管理に努めてまいりたいと考えております。
車両の乗り入れ対応につきましては,進入路1カ所へ防止ぐいを設置いたします。また,海水浴シーズンには,警備員の増員や警備時間の延長を行い,オフシーズンの土・日にも巡回パトロールを実施いたします。
第2点目の通行許可証の掲示の件につきましては,許可証の掲示を交付時に強く指導いたしておりますが,再度文書で指導するとともに,7月2日までに許可証のシール化を行い,配付いたします。
第3点目の乗入車両の駐車場所の件でございますが,駐車につきましては,管理用通路の付近で海岸利用者や通行車両の妨げとならないように駐車するよう指導しております。また,保管については,適正な保管場所を利用するように指導しており,長期にわたって不適正な使用を行っている者に対しましては,個別に話し合いを行い,指導しております。
以上のように,日常より,できる限りの管理に努めておるところでございますが,今後は警察との連携を一層強化し,適正な管理に努めてまいります。
また,水上バイクやたき火,ごみ問題など須磨海岸の管理運営につきましては,利用者のマナーによるところも大きく,看板設置を行い,啓発も行っておりますが,利用者の方々,地元の方々や区役所等とも連携して適正管理を進めてまいります。
続きまして資料の4ページをお開きください。
摩耶大橋使用料の減免措置の実施につきましてご説明申し上げます。
摩耶大橋は新港東と摩耶の両埠頭間の交通を円滑に処理するために,昭和41年6月に供用を開始しております。通行料金は,維持管理費用を賄うことを基本としておりますが,港湾輸送コストを低減することにより,神戸港の競争力を維持し,港勢の拡大を図るため,平成10年2月と平成13年11月に大型車通行料金の引き下げを行っております。このたび,さらなるコスト低減により,神戸港の競争力の強化を図り,取扱貨物量の増加や企業誘致の促進につなげるため,市内に事業所を置く港湾関係事業者に限定して,
摩耶大橋使用料を免除することといたしましたので,ご報告申し上げます。実施時期は,平成15年7月28日を予定しております。
以上で,当局の説明を終わらせていただきます。何とぞ,よろしくご審議のほど,お願い申し上げます。
10 ◯委員長(梅田幸広) 当局の説明及び報告は終わりました。
これより順次質疑を行いますが,事業概要に対する質疑がある場合は,みなと総局の所管事項に対する質疑の中で行っていただきたいと存じますので,ご了承願います。
それでは,第45
号議案地方自治法第 242条の2第1項第4号の規定による訴訟に係る費用の負担の件について,ご質疑はございませんですか。
(なし)
11 ◯委員長(梅田幸広) 次に,陳情第14
号須磨海岸管理業務の適正化を求める陳情について,ご質疑はございませんですか。
12 ◯委員(あわはら富夫) そしたら,ちょっと何点か質問させていただきたいと思います。
今,当局の方から4点ですかね,防止のためのくいを打つとか,それから,ガードマンの配置を強めて警戒というか,強化するということと,それからシール化,これ,前答弁された分だと思うんですけども,シール化を図ると。それから保管の適正化──不法駐車というか,長期に今やっている分については保安の適正化を図るんやという4点の対策をお答えされたんですが,ちょっと幾つか質問させていただきたいと思います。
それでまず,事実確認の関係でいうとですね,5月の調査の話は4台無許可車で,放置が9台あって,釣り船が30台と。放置9台については撤去しましたということですが,6月の28日の先ほどの報告ではですね,無許可が9台と。あと,まだ依然として放置があるのかどうかというのが報告されませんでしたが,それがどうなのかということと。それから釣り船の関係での車ですね,これが何台かという報告が2つ漏れてましたので,それ,ちょっとご報告いただきたいというのがまず1点です。
それから,無許可車の区別化についてはシールを張るということでいいんですが,前回の答弁でもう1つありました遊漁船の関係ですね,先ほどの釣り船の関係で当局の方から,やっぱり丸投げしてしまっているという管理の状況ですね,これはやっぱり問題があるということで,管理体制の整備をしたいというふうな答弁があったと思うんですけれども,その遊漁船の関係での車乗り入れに対する管理体制の整備の検討の中身ですね,これは話し合いをしたいというのが前回の答弁だったというふうに思いますので,それが具体的にどう検討されているのか,それ,ちょっとお答えをいただきたいと思います。
それと,一番──4番目の不適正な保管されているというところ──不適正に,この陳情者からいうと,1つは私設ガレージ化している車があるんじゃないかということと,先ほどの写真によると,これ,コウモト土木というのか,カワモト土木というのかわかりませんが,写真に名前がありましたので,今見ましたんですけれども,ああいうふうに実質作業所になってしまっていると,私設置き場になってると,これ一体いつぐらいから私設置き場になっているのか,ちょっとよくわかりませんが,これに対して話し合いをしてるということで,これからも話し合いをしていくということだろうと思うんですが,一体どういう現状になっているのかと,法的な措置等も余りにも長期になるならば,とる必要があると思うんですが,その辺,どんな検討がされているのか,その辺をお聞かせをいただきたいと思います。
以上です。
13 ◯小柴
みなと総局長 5月4日に調査した段階で無許可車両が4台ということで,一昨日,6月28日に調査した段階では,先ほど申し上げましたとおり9台ということになっておりまして,無許可車両につきましては,ふえているという非常に残念な状況でございます。
それから放置車両につきましては,一応9台撤去して,この間の調査では一応放置車両はないということになっております。
それから釣り船,遊漁船の関係,丸投げの話,ございましたですけども,これにつきましては,ある程度場所を限定してとかいうことで,指導していくということで話し合いもしております。
それから,長期的な私設ガレージ化しているという話がございましたですけども,これにつきましては,従来からも適正に使用するように指導してきたところでございますけども,今後は個別に話し合いをして是正をしていくということで,適正な指導を図っていきたいと思っております。
私の方からは以上です。
14 ◯委員(あわはら富夫) 今の話を聞けば,これは頑張ってくれるのかなと思ってしまうんですが,ただ,これ前も同じような話がずっと続いてるので,また同じような陳情が出てきて,またここで審査せないかんということになったらいけないので,ちょっと中身を突っ込まさせていただくとですね,例えば放置されている実質的な青空駐車というか,私的な駐車場になってしまってるとか,今のカワモト土木かコウモト土木かわかりませんが,そこのように,実質的に私設置き場になってしまっているというものについてはね,一体これ,いつぐらいからそうなってて,なぜそういうことが許されているのかね。しかも,こんな現状であれば,例えば法的に,例えば措置をすればいいと思うんですけど,そういう措置ができないのかどうかね。なぜこんな状態になっているのかって,ちょっと僕らは余りにも理解できないし,前回もこの議論があって,ずっとこの話が続いてますので,なぜそんな現状になっているのかというのはよくわからないので,そういう経過ですね,経過も含めて,何でこんなところに私設置き場があるようになったのかという経過とですね,それから,なぜそれがそう簡単には撤去できないのかと。普通だったらもう,1年,2年こんなことがあれば,少なくとも半年ぐらいで法的措置をするとか,いろんなことがあると思うんですけれども,そういうことがとれなくなっている原因が一体どこにあるのか。それ,ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。
それとですね,シールを張ってもらって,無許可の車ができるだけ,どれが無許可で入っているのかというのがわかりやすくということが対策のまず第1点だというふうに思うんですけれども,その無許可の区別化でシールを張るということで,それなりの効果があるのかどうかという,ちょっと疑問に思いますので,それどうなのかというのが1つと。それともう1つはですね,遊漁船の関係については,実質的にはこれは前回──私なんかの見解でいえば,なぜそこだけを優遇するのかと。本来であれば,みんなほかの駐車場があって,そこから来てるのに,この遊漁船については,漁業組合の組合長さんだったり副組合長さんだったりして,そこだけをなぜ優遇をしないといけないのかというふうな思いがあるんですけれども,その議論はきょうはちょっとやめとくとして,どこか場所を限定をしてそこに入ってもらうという話なんですけど,それは台数なんかも一応指定してとか,これ以上の台数になると──それは場所を指定するということは,最低何台までですよとか,そういう遊漁船側にすべて任せてるんじゃなくて,神戸市側としての1つの考え方ですね,例えば30台までは認めるとか,場所につきましてはここですよと,どんな話し合いになってるのか。場所を指定してということだけの今説明だったので,もう少し話し合っている内容について,ちょっとお聞かせをいただきたいなと,本当にそれがまた効果あるのかどうかということをこちらの方は疑問に感じますので,それをお答えいただきたいと思います。
以上です。
15 ◯小柴
みなと総局長 河本土木さん──写真を見ておられるようですけども──いつごろか,これについては私の方からちょっと答えられませんけど,かなり以前からいうことじゃないかと思っておりますけども,これにつきましては,従来からの経緯もあっていうことだと思いますけども,これにつきましては,先ほどもお話しさせていただき──個別に一応対応,従来からもしているわけですけども,これについては,特に今後個別の話し合いなどして,適正な指導を図っていきたいということで,警察ともよくいろいろ協議しながら今後は進めていきたいと,そのように思っております。
それから,シールによる対策いうことですけども,海開きは3日からですので,2日までに一応配付したいということで,従来の許可証をお渡ししてますので,許可証をつけていただいたらいいんですけども,それではなかなか非常に厳しいということで,シールを張っていただいて,そういうことをしていこうということでございまして,今回,一応そのシールを張ることにつきまして,事前にいろいろお話もさせていただいておりますので──この間の海岸清掃はきのうございまして,私もちょっと見ていたわけですけども──あの許可証につきましては,かなり車,つけていただいているということを思っておりますので,そういう面で事前のそういういろんな我々が行っている対策につきましての事前の通知等が,やはり徐々にですけども,そういう効果が上がってきてるんじゃないかなと思っております。
それから遊漁船の優先的な扱い,これにつきましては,従来から業としてやられておって,それを従来の経緯も含めてそういう扱いをしてきたということでございますけども,先ほど申し上げましたのは,場所をある程度限定してということですけども,台数等につきましては,今後いろいろ話し合いの中でお互いに協議しながら,その台数も含めて一緒に協議していくということで今考えております。
私の方からは以上です。
16 ◯委員(あわはら富夫) ちょっとよくわからないんですが,あとの2点,3点のところはしっかりやっていただくとして,河本土木さんの経過があってというふうに簡単にぱっと言われると,ああそうなんかと,こうなってしまうんですが,一体どんな経過があって,なぜ,ああいう場所に資材置き場が存在をしているのかというのがよくわからないんですね,そういう経過,どんな経過があったんですか。それで,なぜ神戸市の方に何か──言い方は悪いですよ,弱みみたいなものがあるのかどうかね,そういうのがあるからなかなか言えないのか,なかなかそれで交渉に時間がかかっているのか。
本来であれば,あの場所にああいう私設置き場が平然とあるということ自体がね,だれが見てもやっぱりおかしいと思うんです。それが,なぜそんなに──経過があるといっても,どんな経過があって,なぜ撤去できないのかということがよくわからない。それも,今,局長強調されたように,警察も入れてというようなそういう中身もあるのかどうか,ちょっとよくわからないので,もうちょっと,交渉の内容があるから,僕は余りそこはきつく言うつもりはないんですけれども,ただ,どんな経過があったいうのは,ある程度やっぱり明らかにしてもらって,ああそうかと,そんならなかなか大変だなというのはわかるんですけど,今の経過があってと一言で言われてですね,ああそうかというふうにこちらも言えませんので,もうちょっと説明をいただきたい。
17 ◯岡口みなと総局経営部長 工事車両の件でございますが,時期いつからかというのは明確にはつかんでおりませんが,資材置き場等に従前から使われてきてございまして,これも従前から毎年のように,私ども職員でその撤去については指導してきておりますが,なかなか完全撤去にはなっておりません。ただ,資材につきましては,ここ近年にある程度撤去はしていただいておりまして,従前と比べますと,撤去はある程度は進んでおりますが,現在,工事車両3台ございまして,この撤去については結びついておりません。これについては,これまで私どもの職員で指導してきてはおりますが,今後は警察とも相談いたしまして,例えば海岸法上の海岸管理者としての権限といたしましては,実は海岸法上は罰金規定というものはございますが,これも少し解釈をすべき条文になってございまして,このような海岸法上の規定が適用できるかどうかも含めまして検討し,また警察とも相談して,できる措置をとっていきたいというふうに考えておるところでございます。
18 ◯委員(あわはら富夫) 少しですね,よくわからないのは,多分,海岸の整備だとか,海岸のいろんな工事だとか,そういうもので,そこの土木の事業者の方に,例えばそこの場所を使わせて,海岸の整備の仕事を請け負ってもらってやったと,結果としてそれがずっと残ってるというようなことなのか。要するに,いつか知らないけれども,ぽこっと資材置き場に,もう強引に入ってしまっておったということなのかね。その辺の経過が全然わからないので,その経過をちゃんとしてくださいということを言ってるわけですわ。
19 ◯伊永みなと総局経営部経営課長 河本土木ですけども,河本土木自体はそこに住んでおりました,その場所に。今実際置いてる場所に住居がありまして,そこで漁業関係者の仕事を請け負ってやっておりました。そういう経過でずっと仕事を続けてやっております。そういう関係がありまして,今もそういう仕事をやっておられるんで,車両なんかも乗り入れております。そういう状況でございます。
20 ◯委員(あわはら富夫) 何か余り聞いても,余計だんだんわからなくなってきて,家がありましたと言われると,その家は登記されてて,ちゃんと土地として所有されてたんやなくて,浜に家があったというようなことなんですかね,何か余計話がわからなくなってきて,どう解釈していいのかちょっとわかりませんので,それちょっと。もうちょっと,家があったと言うけども,不法に家が建設されててあったのかね,そこはちゃんと,その人はそこの土地持っているということなのかね,土地を持っているんだったら,こんな議論にならないわけでね,一体どうなってるんですかね。
21 ◯伊永みなと総局経営部経営課長 申しわけございません。河本土木,震災前に,今実際置かれている場所から少し西の部分で住居を借りておりました。それが震災でつぶれたんですが,そのつぶれた後もそこのとこに──そこの借り主と実際問題が起こりまして,そこにプレハブの住居を建てて,いろいろ訴訟をやってたという経緯がございます。それ以外に,先ほど申しましたように,漁業関係者の仕事も請け負ってずっと昔からやってたというふうになっております。そういうのでよろしいでしょうか。
22 ◯委員(あわはら富夫) 大体内容はわかったんですが,要するに例えばね,1つの例でいうと,その砂浜の近所にね,そもそも震災前は借りて家があったけれども,そこが震災でつぶれたと,そこでごちゃごちゃもめてるので,隣に砂浜があると,そこで勝手に家を建てたわけでしょう,要するに。そういうふうに理解をしたらいいんでしょうか,それだけちょっと。
23 ◯伊永みなと総局経営部経営課長 そのとおりでございます。
24 ◯委員(あわはら富夫) それやったら,余計問題やないですか。公園に──そしたら,家があると,その家がつぶれたと,神戸市の公園があると,公園に家建ててということでね,震災のときにはあったわけですわ,それを撤去するために,いろんな努力が行われて,いろんな議論が行われてね,そういうことがあってね,一方でまだそういうことが浜の方では許されていると。また話し合いでやっていきましょうなんていうのはね,これは問題ありますよ。一方でそこまでやってた上で,そういう話になっているということは,それはやっぱりだれが考えてもね,理屈が通らないわけで,それは早急にですね,話し合いでどうのこうのと言わないで,やっぱりきちっと対応してもらわないと困ると思います。
25 ◯伊永みなと総局経営部経営課長 砂浜にというのは,国有財産に家を建ててるというわけでなくて,国有財産かどうかはわかりにくいんですけども,実際,地主さんの土地のところに建ててるということです。
26 ◯委員長(梅田幸広) 次に,摩耶大橋
使用料減免措置の実施について,ご質疑はございませんですか。
27 ◯委員(あわはら富夫) 摩耶大橋は,そもそも全部無料にするというのが,30年でしたかね,30年たったら無料にするとか,何か昔そういう話があって,今回,また関係者に対して免除するということになってるんですけれども,実際にあそこにいる人の人件費とか,それから交通量ということを考えた場合に,ほとんど港湾関係の交通量が多いと思うんですけれども,減収が1億円になるということなんですけれども,全体の予算でどれぐらいで,減収がどれぐらいになるのかね。それから,実際にあそこの人件費と管理費みたいなもんですね,一体どれぐらいかかっているのかというふうに思いますので,ちょっとそれだけ。
28 ◯小柴
みなと総局長 摩耶大橋について,何か30年たったらただとかいうふうな,それはちょっと私は理解しておりませんけども,これにつきましては,1億円の減収ということですけども,この1億円の減収いいますのは,摩耶大橋の分だけではございません。これはハーバーハイウェイを通行している分で,摩耶大橋がただになることによって,流れる車があるということで,摩耶大橋自体でいいますと 4,000万ほどなんですけども,それを別でハーバーハイウェイ,今通っている分で西の1区間,これにつきまして7割ぐらいが摩耶大橋に転換するんじゃないかなということでございます。それから,あと2区間,両方,ハーバーハイウェイ使っている分で,摩耶大橋がただになることによって一般道から行くとかいうようなことも出てくるということで,摩耶大橋プラス東1区間,この分の3割ほどが流れるんじゃないかな。それから1割が摩耶大橋と一般道を使ってというようなことになりますので,それを合わせまして約1億ということでございます。摩耶大橋が 4,000万と,それから西1区間の分が 1,800万,2区間の分で流れる分が 4,900万ということで,合わせていうことでございます。
それと経費につきましては,ちょっと摩耶大橋だけの分でどうかわかりませんけども,大体維持管理費を賄う程度の料金ということになっておりますので,ほぼ大体経費も同じぐらいかかっているということでございます。
29 ◯委員長(梅田幸広) 次に,この際,みなと総局の所管事項についてご質疑はございませんですか。
30 ◯委員(亀井洋示) 1つは兵庫区の新川運河のところで,先日,子供さんが海へ落ちられて亡くなられたんですよ。それで,あそこの津の道のところの部分でいいますとね,さくが,新聞社の記事は84センチということになっとんですけど,うちが調べたら78センチなんです,高さがね。ところがその隣に,ちょうどあそこのみさき病院の南側では,道路管理者の道路も海に接しとるところはね,そのさく高が1メートル10なんです。建設局に聞いたら,歩道さくの高さ基準は 110センチやということになっておるんです。ところが港湾の場合はそれより低いわけです。この地域でいいますと,不思議なことに,同じさくなんですね,工法としても。ところが,こっち側の道路のところは 110で,そこへちょっと接しているここの部分は80センチ弱と,ここの部分だけで同じ地域で下げてるんですね。聞いてみたら,ここから先は港湾区域やと,そこから東側は道路管理者の道路に接続しておる海だからいうことで 110やということなんですね。
それで,低いところで,どんな経過で落ちられたかはよくわからない,これはわからないんですけども,付近の人からいうたら,港湾の場合のさくは,大人が乗り出したら,向こうへ落ちそうな感じがするというのが,80センチぐらいの高さいうのは,そういう高さやという意見が出ています。
それでお聞きしたいんは,港のところのさくの高さの基準というのを,みなと総局なりは,1つはそれを基準として決めてるのかどうかが1点です。もう1つはですね,ここに落ちたときに,浮輪使ってくださいいうて浮輪を置いとんですね,あのさくのとこに。その置いて,ぽーんと。結局落ちても桟橋みたいの出てまして,こう出てますからね,つかまるとこないんですわ,あそこね。仮に,そういうときのためかどうか知りませんけど,浮輪が,危ないから置いとるということなんですけども。これね,外そう思ったって,普通の人では,そんなもん外されへんのです。ほいで,注意というのだけ大きいのがされてるんですけれども,これ,仮に認めてほるのも,なかなか,これ摘むのがえらい,くくりつけてますからね,えらいと思うんですけども。こういう安全対策でいいのかどうかね,この2点についてちょっと。
31 ◯小柴
みなと総局長 ちょっと具体的なことは後ほどまたさせていただきますけども,道路の場合は1メートル10ということで何か基準があるようですけども,港湾の分については特に基準はないのでございますけども,そういうような事故があったということであれば,我々も早急に調査もして,安全上の問題,どういう問題があるのか,早急にちょっと調査して調べてみたいと思っております。具体的なあれはちょっと。
32 ◯岡口みなと総局経営部長 今,局長もおっしゃいましたとおり,建設局のさくの高さについてはそのとおりかと思いますが,港湾局につきましては基準がございませんので,その時々の事業によって決めておる次第でございます。今回の事故を契機といたしまして,防止対策については詰めたいと思っております。浮輪につきましても,改めてその設置状況を調査いたしまして,緊急対策できるような措置を図りたいと思っております。
33 ◯委員(亀井洋示) さくについてね,この現地を見ますと,土木局の──建設局のところまでは 110で来て,港湾局のところだけ,そこから80に下げとんです。この設置したときに,何かその意味があったんでしょうかね。その辺,例えばほんなら,同じ神戸市でね,同じ運河の埠頭ですわ。ここも 110で来て,ここから80にいくというのは,した理由というのが何かあるんですか。
34 ◯小柴
みなと総局長 ちょっとどういう経過でそのようにやったのか,確かに土木部分とひっついてる部分でそういうようなことで。
35 ◯委員(亀井洋示) これ,こっち側道路ですわ,道路のところが高いでしょう。突き出とるとこ80なんです。
36 ◯小柴
みなと総局長 ちょっと写真も見させていただきましたので,一応どのような経緯でこういうようになったのか,今ちょっとわかりませんので,早急にそこら辺もちょっと調べた上で安全対策どうしていくのか,今後検討していきたいと思っております。
37 ◯委員(亀井洋示) 少なくともね,土木も──建設局と港湾局と同じ港のとこであればですね,これは同じようにすべきやなと思いますので,これは検討して,言うときます。
38 ◯委員長(梅田幸広) ほかにご質問はございませんですか。
39 ◯委員(亀井洋示) もう1点だけ。PC-1から5についてのまちづくりの問題ですけどね,先ほどちょっと聞いたんでも,どんなまちをつくるかというイメージが,ちょっと出てこないんです。そやから,あそこの区域を,例えば住宅を中心にしたまちにするのか,企業のまちにするのか,あるいは大学なんか呼んできて文教が中心のまちにするんか,あるいは遊戯施設みたいな公園を中心にした市民が憩えるまちにするのかという,そういう理念いうんかね,まちづくりが先ほどの答弁では,1つはわからへんのです。そやから,それをどういうふうに考えているのかいうのをお伺いしたいのが1点と。この報告にも,政府が進めております
都市再生緊急整備地域に指定されておると,こういうことですから,その整備地域に指定されたときのメリットですね,あるいはそのかわり,どんな制約が,こんなまちにしたらあかんでと,こんなまちやったら銭出すでというようなものがあるんかないんかですね,それ2点目にお伺いしたいんと。それから基盤整備の,これ私,港湾審議会でちょっと聞いたんですけども,基盤整備の費用ですね,これ,一体どのぐらいかかるんかいうの聞いたら,そのときお答えなかったと思うんですけども,どれぐらいかかるのか,この3点。
40 ◯小柴
みなと総局長 まず第1点目のまちのイメージでございますけども,あそこにつきましては非常に景観もすばらしいいうことで,ちょうどあそこのハーバーランドからPC-1につきまして親水ゾーンということで位置づけをしておりますので,やはり人がたくさん来て,やっぱりにぎわうようなまちいうことになると思いますけども,今現在,いろんな話が来ておりますので,我々としては,年内ぐらいに何かコンペにもっていけるようにやっていきたいと思っておりますけど,今,港湾手続がこの間終わったわけですけど,あと都市計画上の手続とか,いろいろございますので,そこら辺終えて,年内にはコンペにかかりたいと思っております。
イメージいうことでございますけども,既に1から5のうちの5番ですね,一番南側につきましては,既に家具のニトリが進出するということで,これは物流センターということですので,そこについては恐らく物流施設のようなものをやっぱり考えていこうかなと,これは5ヘクタール一応購入していただいてますので,そういうことが1つ。それから,北側につきましては,できたら商業,それから集客,それから住宅,居住含めまして,そういう,いろんな機能をあわせ持ったそういうような場所にしていきたいということで,いろいろ話は来ておりますので,その中で今後具体的に話詰めていきたいと思っております。それから,ちょうど真ん中あたり,3,4ぐらいですかね,そこら辺につきましては,委員ご指摘のあった,例えば教育関係とか業務関係,医療産業都市等とも連携したような,そういう業務とか教育とか研究,そういうようなことも含めて何か考えられないかなということで,非常に大きな土地いうことで,72ヘクタール,背後入れますとありますので,なかなか1度にというと大変なんで,やっぱり段階的な整備というようなことで,大きくいきまして,今言うた3つに分けたような格好で今後進めていきたい。ただ,これにつきましては,当然,我々が幾らそう思っても,やはり誘致いうことですので,相手の意向があるわけですから,そこら辺によって全体が若干ちょっと変わるようなことありますけども,大きなイメージとしてはそういうようなイメージで考えていきたいと思っております。
それから,国の指定によるメリットいうことですけども,これにつきましては,昨年の10月26日に
都市再生緊急整備地域ということで指定されまして,これにつきましては,金融的な支援あるいは民間がいろいろ事例やる場合の手続面でかなり──都市計画手続とか,そこら辺が短縮されると。それから民間事業が主体になってやる場合に,そういう金融的な支援とか,そういうようなメリットもあるということでございますので,これは具体的な話の中でそういう手法が使えるかどうか,我々,具体的な話の中で検討していきたいというふうに思っております。
それから基盤整備の話ですけども,我々,今現在考えておりますのは,基本的には,あそこの部分については,できたら進出していただいたところで基盤整備も行っていただきたい。それで,基本はできたら売却で買っていただきたいというような基本的な考え方で今進めておりますので,ただ,その進出利用形態によっては,そういうような基盤整備は,こちらの基盤整備とかいうようなことが出てくるかもわかりませんけど,まだ今,具体的な話の中でそういう話が出てきますので,今後,そういうような話を詰めていく中で,どのようにしていこうかということだと思います。基本的には民間事業者で基盤整備をしていただくという方向で今考えておるところでございます。
以上です。
41 ◯委員(亀井洋示) このまちづくりについて,やっぱり展望がええとか,親水ゾーンとかいう,港に非常に関連する,私は神戸の誇りある地域やと思うんですから,そういう意味では,今のお話やったら,まだ,商業や集客して,いろいろなものをあわせ持ったというイメージだけで,港に関するような,まあ言うたら,全国的な神戸のよさを発信するような内容のものにしたらどうかなと,これは個人的にはですよ,思っとるんです。そうしないと,何か同じようなまちを,またどこかでつくるという形だけでは行き詰まってしまうんではないかなという思いがいっぱいするんです。例えば新長田なんかでいうたら,もうシャッター商店街になってしまいよるんですね,あの再開発の土地とか。だから,そういうことを考えてみたら,もっと住民にね,市民に対して神戸市がこんなまちにしたいという案が何ぼか,例示でも結構ですけども,みんなから意見を聞いて,そういうような形のまちづくりを考えたらどうかなと,これは要望にかえておきます。すぐには出ないと思いますけども,そういうことは1回,まちづくりにやってみてはどうかなという思いがしますので,そういうことです。
それから,緊急再開発ですか,これでメリットの部分が言われましたけど,もし,これは逆にこんだけするから,政府の方からこんな事業せえというような指示が,逆に制約はあるんではないかなと推察するんです。こんなことはないんですか,これ,再質問にしたいと思います。
42 ◯小柴
みなと総局長 先ほど,金融支援と規制緩和の話しましたけども,具体的に言いますと,金融支援では,認定事業者による区画道路とか,あるいは緑道・広場,これは公共施設の整備に対しまして無利子融資で当たるとか,それから認定事業者に対する出資・社債取得及び社債の発行に対する債務保証等があるとかいうことでございます。それから,規制緩和の分につきましては,民間事業者による都市計画の提案,容積率のアップとか,あるいは都市再生特別地域ということで既存の都市計画の適用除外とか,それから期限を区切った都市計画決定いうこと,これは手続が非常に短くなるというようなことで,この金融支援と規制緩和ということでございまして,これにつきまして,国の方から,どうこういうようなあれは特にございません。これはあくまで我々が自主的に,どういうまちづくりをするかという中でいろいろ話させていただくということですので,国の方から特にこうしろというあれはございません。むしろ我々の方がそういう具体的な案を持って相談に行くということでございます。
それから,先ほどちょっと最初に港としてのやはり使い道いうような話がございましたですけども,これはこの間の港湾審議会でもいろいろ話ございまして,これにつきましては,1,2の分につきましては,いわゆる旅客船埠頭,客船ですね,いう位置づけも一応しております。したがいまして,その水際ゾーンにつきましては,港としての機能も使いながらというような位置づけもありますので,そこら辺も含めまして,水際線ゾーンと,そこの背後のところというような使い方で,水際ゾーンについては,そういうような使い方等もできる思いますので,必ずしも投資的内容だけではないということをご理解いただきたいと思います。
43 ◯委員長(梅田幸広) まとめてください。
44 ◯委員(亀井洋示) もう1つ,先ほどちょっと局長の答弁の──ご意見の中で,基盤整備を民間事業にやらせると,こんなお話ありましたけども,前,港湾審議会でお聞きしたときは,それはタケナカ参与は神戸市がやるんやいうて答えられたと思うんですけどね。それで,今のご答弁で,すべてを基盤整備を来る企業にさすんではないようなあるようなご答弁でしたけども,普通,今,企業が来るときにね,下水道やら道路の整備なんかは企業がするはずないと思うんですね。してまで進出しよういうのはまずないと思いますわ。そやから,その考え方は結局,企業,そんなことをつくらなあかんのやったら来えへんの違いますか。これ,局長。
45 ◯小柴
みなと総局長 先ほど申し上げ──ここの場所はですね,神戸港埠頭公社の土地でございまして,もともとコンテナバースで使ってた分を今回転用するということで,今現在,神戸港埠頭公社の用地になっておりまして,神戸港埠頭公社も,やはり経営上のこととか,経営のこととか,いろいろ考えますと,やはり基本的にはそういう売却で,基盤整備も行ってもらうという基本で今進めておりまして,ただ,その利用によりましては,やはりこちらの方が整備するというようなことがございましたが,これは,もう埠頭公社が出資するだけの整備いうことになるわけですけども,これにつきましては,もし,こちらの方で整備するということであれば,その分,例えば単価の上乗せいうことになるわけですけども,最初はそういう値段の話とか,そこら辺にもいくわけですけども,我々としては,できるだけ基本的には,そういう売却で基盤整備も行ってもらいたいということでございます。
たまたま5番につきましては,ニトリさんが今の状況のままで買っていただいたということですので,これは基盤整備やらなかったということですけども,その利用形態によって基盤整備が要る部分とか要らない部分出てきますので,要る分については,基本やっていただきますけども,それはその話し合いの中でですね,具体的な話の中で詰めていきたいというふうに思っております。
46 ◯委員長(梅田幸広) ほかにご質疑はございませんですか。
(なし)
47 ◯委員長(梅田幸広) 他に発言がなければ,
みなと総局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでございました。
なお,委員の皆様におかれましては,この後,交通局が入室するまで自席にてお待ち願います。
(交通局)
48 ◯委員長(梅田幸広) それでは,これより交通局関係の審査を行います。
それでは,事業概要及び報告4件について一括して当局の説明及び報告を求めます。着席されたままで結構です。
49 ◯松田交通局長 おはようございます。それでは,まず,平成15年度の事業概要につきましてご説明を申し上げます。お手元の事業概要の1ページの方をお開きを願います。
市バス・地下鉄は,都市にとって欠くことのできない生活基盤施設であり,1日当たり50万人以上のお客様を運ぶなど,市民生活に不可欠な市民の足として大きな役割を果たしております。しかし,長引く景気の低迷や週休2日制の普及などによります乗客数の落ち込み,地下鉄事業においては,海岸線の資本費負担の増加などにより,依然として厳しい状況にございます。
平成15年度は,こうした厳しい状況のもと,安全かつ確実な運行の実現という交通事業の原点に立ち返り,親しみの持てる安心・快適な市民の足を目指しまして,市民の信頼を確保し,積極的に事業を進めてまいります。また,平成14年度から18年度の5カ年を計画期間といたします新たな経営計画を着実に推進し,一層の経営の効率化と経営基盤の強化を図るとともに,サービスの向上に努め,今後とも市バス・地下鉄のネットワークの強化により,市民の足としての役割を果たしてまいります。
以下,各事業の概要につきまして,順次ご説明を申し上げます。
恐れ入ります。4ページの方をお開きを願いたいと思いますが,4ページは交通局の沿革でございます。また,5ページは市内公共輸送機関別の輸送人員・シェアの推移を掲げてございまして,平成13年度では,市バス・地下鉄あわせまして34%のシェアとなってございます。
次に,6ページから12ページまでは交通局の組織図を,13ページには職員の現在員表を,また,14ページには施設の配置図を掲げてございます。さらに,15ページから18ページには料金体系としてバス・地下鉄の料金表,また,19ページにはバス・地下鉄の連絡定期料金表と乗継割引制度の概要をそれぞれ掲げてございます。さらに,20ページ,21ページには各種の乗車カードを,22ページには料金の推移を掲げてございます。
次に23ページでございますが,自動車事業の概要でございます。まず,業務の予定量では,営業路線 446.6キロメートル,運転系統数78本,停留所数 809カ所,在籍の車両数 584両,また,1日平均では,運転走行キロ5万 5,085キロメートル,乗車人員24万 5,000人,乗車料収入 3,942万円を予定をいたしてございます。
24ページをお開きを願います。
主要施策でございます。安全性と定時性を確保し,親しみの持てる安心・快適な市民の足を目指してまいります。
まず,1番目の記載でございますが,公共輸送機関の原点である安全性の確保に向けまして,車内マイクによるお客様への呼びかけを行いますとともに,事故防止にも努めてまいります。また,あわせて服務規律の確保と厳正な点呼の実施等により,乗客の安全を確保し,安全な運転に努めてまいります。
また,2番目の親しみを感じ,安心・快適な移動手段としてご利用いただける市バスを目指しまして,停留所等での立ち番や走行環境改善のさまざまな取り組みをはじめといたしまして,バス車内へのご意見はがきの設置や外部講師による研修等を実施をいたしまして,さらに定期券発売所の営業時間の延長などにより,乗客サービスの向上に努めてまいります。
(3)といたしまして,都市にとって欠くことのできない生活基盤施設,市民の足としての役割を果たしていきますために,ノーマイカーデーのフリーチケットの販売やエコ定期の利用を促進することによりまして,公共交通優先のまちづくりを推進していきますとともに,停留所施設の整備により,美しいまちづくりを推進し,営業所を地域の見守り役として活用してまいります。
次に(4)といたしまして,超高齢化社会や地球環境保全への対応など,近年,高まる社会的要請にこたえまして,車いす対応の可能なノンステップバス13両とワンステップバス26両を導入をしてまいります。また,環境負担の軽減のため,CNGノンステップバス2両を導入いたしまして,さらにアイドリング・ストップ&スタートシステムを導入するとともに,引き続き天然ガスあるいは低硫黄軽油など低公害燃料を使用いたしまして,人と環境に優しい市バスを目指してまいります。
次に(5)でございますが,経営改善の推進でございます。これは新たな経営計画の着実な推進による経営基盤の強化に向けまして,今後とも市民の足としての役割を果たしていきますために,バスと地下鉄のネットワークの強化などによるお客様サービスの向上及び乗客誘致対策の強化,さらには資産の有効活用による財務基盤の確立,次に退職者不補充,嘱託化の拡大,勤務条件の見直しなどによる経営の効率化,さらには時代の変化に対応した,柔軟でスピーディーな運営の,以上申し上げました4つの柱を掲げまして取り組んでまいりたいと思っております。
25ページは平成15年度の予算実施計画でございます。収益的収支では,収入の計 174億 5,111万円,支出の計 198億 8,892万円を計上し,欄外下に記載いたしておりますように,純損失は24億 7,148万円となる見込みでございます。
次に,資本的収支では,収入の計9億 8,737万円,支出の計29億 5,297万円を計上いたしてございます。
26ページをお開きを願います。
ここでは営業成績の推移,1日当たり乗車人員と職員1人当たり年間輸送人員の推移及び平成15年度経常収支の内訳を掲げてございます。
また,27ページから32ページには施設及び車両,バス専用・優先レーンの略図,市バスの系統案内等を掲げてございますので,ご参照いただきたいと思います。
次に33ページをお開きを願います。
高速鉄道事業の概要でございます。
涼しいとこ,いやあやっぱり暑い時期やさかいに。その辺はよくみなさんのご意見を配慮させていただいて。
82 ◯委員長(梅田幸広) 本日,ご協議いただく事項は以上であります。
これをもって本日の委員会を閉会いたします。
どうもお疲れさまでした。ありがとうございました。
(午後0時5分閉会)
神戸市会事務局
Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...